2020年夏まではUSD安か?(2020/5/2)

COVID-19のパンデミックによって、企業は生産活動やセールス活動が停滞しました。その一方、雇用は一定守る必要があり、給与などの支出があるため運転資金が不足してきます。また、企業の心配事としては、(1) COVID-19の流行がいつまで続くかもわからない (2) リーマンショック時は、銀行の資金不足もあり、借りたくても借りられなかった、という状況がありました。
そのため、企業側は、我先にと自身の銀行与信枠ギリギリまでお金を借り入れようとする動きが予見できます。
FRBは、市場へのUSDの供給に対していくつかの政策を実施しています。上記、各国中銀との通貨SWAPもその一つです。
日銀はFRBと通貨SWAPを実行し、日次で1週間物と3ヶ月物を日本国内の銀行に対しての貸出のオファーを出しています。

そのため、日本の銀行としては、自行の余剰資金や市場からの調達で間に合わないものは、日銀の供給により確保できる状態です。金利は、FRBのサイトを見ると、OIS+25 basis pintで、OISは、FF Rateのようなので、0.03%-0.05%(2020/5/1時点の参考サイトの値)に0.25%のるイメージです。

3ヶ月物のオファーはそれなりにあるようですので、夏頃まではUSDは、供給されてくるものと思われます。ドル安は、しばらく続きそうです。